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犯意 [乃南アサ]
『犯意』-その罪の読み取り方
乃南あさ 著
裁判員裁判制度がスタートする少し前に出版された本書は様々な犯罪をとりあげて短編小説にし、その犯罪を法律家が刑法に照らし合わせて解説していくという、珍しいスタイルの書籍です。
ある意味企画モノですね![[ひらめき]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/151.gif)
扱うテーマは裁判員裁判の対象となる重犯罪ばかりなのですが、強盗殺人や営利誘拐、強姦、児童虐待などから、他人への成りすましや薬物所持、果ては新興宗教が信者である重篤者を治療と称して医療行為とは程遠い扱いをした場合の犯罪認定など、一般人には犯罪行為だとは直感で理解できても法律上どのような犯罪となるのかはわかりにくい事例なども取り上げられています。
法律の勉強と考えれば、とっつきやすく分かりやすい書籍だと思います。
でも乃南さんの小説を期待して読むと、加害者や被害者の心理描写は多少あるものの
基本的に犯罪に至った事柄を淡々と記しているだけなので、面白みには欠けます。
犯罪をテーマにした小説を数多く発表している著者じゃなくても、同程度の短編は誰でも書けそうな気が。。。
私も乃南さんの名前にひかれて読み始めたので、少し拍子抜けでしたが、強盗殺人と強盗致死の違いがどこで引かれるかなんて知らない法律の素人なので色々と勉強にはなりました。
もし裁判員に選ばれたら役に立つかな![[わーい(嬉しい顔)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/140.gif)
乃南あさ 著
裁判員裁判制度がスタートする少し前に出版された本書は様々な犯罪をとりあげて短編小説にし、その犯罪を法律家が刑法に照らし合わせて解説していくという、珍しいスタイルの書籍です。
ある意味企画モノですね
扱うテーマは裁判員裁判の対象となる重犯罪ばかりなのですが、強盗殺人や営利誘拐、強姦、児童虐待などから、他人への成りすましや薬物所持、果ては新興宗教が信者である重篤者を治療と称して医療行為とは程遠い扱いをした場合の犯罪認定など、一般人には犯罪行為だとは直感で理解できても法律上どのような犯罪となるのかはわかりにくい事例なども取り上げられています。
法律の勉強と考えれば、とっつきやすく分かりやすい書籍だと思います。
でも乃南さんの小説を期待して読むと、加害者や被害者の心理描写は多少あるものの
基本的に犯罪に至った事柄を淡々と記しているだけなので、面白みには欠けます。
犯罪をテーマにした小説を数多く発表している著者じゃなくても、同程度の短編は誰でも書けそうな気が。。。
私も乃南さんの名前にひかれて読み始めたので、少し拍子抜けでしたが、強盗殺人と強盗致死の違いがどこで引かれるかなんて知らない法律の素人なので色々と勉強にはなりました。
もし裁判員に選ばれたら役に立つかな
木漏れ日に泳ぐ魚 [恩田陸]
『木漏れ日に泳ぐ魚』
恩田陸 著
とても不思議な物語。。。
とある男女が主人公なのですが、最初の方ではその関係すら判然としません。
場面は二人で住んでいた部屋を引き払う前夜、もう荷物も全て運び出してしまった部屋で、それぞれが相手の考えていることを推し量りながら最後の夜を過ごしています。
二人は引っ越し後別れて暮らすから、夫婦だったのか、同棲カップルだったのか・・・
そんな彼らの話題の中心は、かつて二人で訪れた山でガイドをしてもらった男のこと。
どうやらそのガイドが事故で死亡する場面に遭遇したようだけど、お互い相手が、その死に絡んでいるのではないかと疑心暗鬼になっている。
そしてガイドは二人にとって特別な存在でもあった。。。
人物相関がなかなかはっきりしないのは、もちろん著者が意図的にミステリアスに物語を進めているからなのですが、すごーくモヤモヤする物語の展開でした。
二人の関係は生物的というか社会的な面では早い段階ではっきり分かるのですがメンタル的な繋がりについては後半になるまで明確になりません。
むしろ最後まで互いをどう思い、何を相手に求めていたのかは分からずじまいかも。
謎で引きつけて読ませるスタイルは、さすが恩田作品です。
章ごとに視点を変えながら進行しているのに、それでも全体像が見えてこないのが新鮮。
まぁ、そもそも二人ともガイドの男について分かっていることが乏しかったと言えばそれまでなんですけど、モヤモヤしながら読むのは面白いようでもあり、身体に毒なようでもあり、複雑![[たらーっ(汗)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/163.gif)
ただラストも私には謎でした
結局主題は何だったんだろう・・・
でも物語を追うこと自体は楽しめたのは間違いないです![[わーい(嬉しい顔)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/140.gif)
恩田陸 著
とても不思議な物語。。。
とある男女が主人公なのですが、最初の方ではその関係すら判然としません。
場面は二人で住んでいた部屋を引き払う前夜、もう荷物も全て運び出してしまった部屋で、それぞれが相手の考えていることを推し量りながら最後の夜を過ごしています。
二人は引っ越し後別れて暮らすから、夫婦だったのか、同棲カップルだったのか・・・
そんな彼らの話題の中心は、かつて二人で訪れた山でガイドをしてもらった男のこと。
どうやらそのガイドが事故で死亡する場面に遭遇したようだけど、お互い相手が、その死に絡んでいるのではないかと疑心暗鬼になっている。
そしてガイドは二人にとって特別な存在でもあった。。。
人物相関がなかなかはっきりしないのは、もちろん著者が意図的にミステリアスに物語を進めているからなのですが、すごーくモヤモヤする物語の展開でした。
二人の関係は生物的というか社会的な面では早い段階ではっきり分かるのですがメンタル的な繋がりについては後半になるまで明確になりません。
むしろ最後まで互いをどう思い、何を相手に求めていたのかは分からずじまいかも。
謎で引きつけて読ませるスタイルは、さすが恩田作品です。
章ごとに視点を変えながら進行しているのに、それでも全体像が見えてこないのが新鮮。
まぁ、そもそも二人ともガイドの男について分かっていることが乏しかったと言えばそれまでなんですけど、モヤモヤしながら読むのは面白いようでもあり、身体に毒なようでもあり、複雑
ただラストも私には謎でした
でも物語を追うこと自体は楽しめたのは間違いないです
螺鈿迷宮 [海堂尊]
『螺鈿迷宮』
海堂尊 著
チームバチスタで一世を風靡した著者ですが、この作品はそのバチスタスキャンダルが起きた東城大学附属病院と同じ地域にある病院が舞台となっています。
主人公や事件の中心人物は初登場のキャラですがバチスタに絡む人物も数多く登場していることから、この作品はバチスタシリーズのスピンアウト作品という位置づけですかね。
舞台になる医院は終末期医療を専門としていますが、厚労省から依頼に端を発する取材で、その病院に潜入することになった主人公が徐々にその病院の不自然な実態と、経営者一族の隠された過去に近づいていきます。
ちょっと途中からはぶっ飛んでしまった物語の中の世界に違和感を感じながら読んでいましたが、ミステリーとして読めばそれなりに楽しめます。。。と思います![[あせあせ(飛び散る汗)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/162.gif)
ただしリアリティは求めないことが必要だと思います。
と、いうのも著者はあくまで執筆活動を通してAI(オートプシー・イメージング)を世に広めようとしているだけで、その手段として小説を書いているだけとしか思えないから、これを小説としてだけ楽しめばいいのか戸惑う自分がいます。
もちろん、本書でもAIは重要なキーワードになっています。
今の日本の法医学会や関連当局を痛烈に批判する内容なのでしょう。
あわせて本書では政府の医療費に対する姿勢も問題に取り上げて、死と向き合うということにも大きな課題を提起しています。
でも私はあまりそういう小難しいことを考えるのが嫌いなので、小説として楽しむことに徹しましたけどね。
海堂尊 著
チームバチスタで一世を風靡した著者ですが、この作品はそのバチスタスキャンダルが起きた東城大学附属病院と同じ地域にある病院が舞台となっています。
主人公や事件の中心人物は初登場のキャラですがバチスタに絡む人物も数多く登場していることから、この作品はバチスタシリーズのスピンアウト作品という位置づけですかね。
舞台になる医院は終末期医療を専門としていますが、厚労省から依頼に端を発する取材で、その病院に潜入することになった主人公が徐々にその病院の不自然な実態と、経営者一族の隠された過去に近づいていきます。
ちょっと途中からはぶっ飛んでしまった物語の中の世界に違和感を感じながら読んでいましたが、ミステリーとして読めばそれなりに楽しめます。。。と思います
ただしリアリティは求めないことが必要だと思います。
と、いうのも著者はあくまで執筆活動を通してAI(オートプシー・イメージング)を世に広めようとしているだけで、その手段として小説を書いているだけとしか思えないから、これを小説としてだけ楽しめばいいのか戸惑う自分がいます。
もちろん、本書でもAIは重要なキーワードになっています。
今の日本の法医学会や関連当局を痛烈に批判する内容なのでしょう。
あわせて本書では政府の医療費に対する姿勢も問題に取り上げて、死と向き合うということにも大きな課題を提起しています。
でも私はあまりそういう小難しいことを考えるのが嫌いなので、小説として楽しむことに徹しましたけどね。
劫尽童女 [恩田陸]
恩田さんらしく、ミステリアスなストーリーにぐいぐい引きずり込まれる作品でした。
まずは最初の章では、謎めいた男性の視点で何らかの任務を遂行するためにとあるドクターを探し出していくのですが、任務の概要も、なぜそのドクターを狙うのかも、そしてその途中で出会う少女が何者なのかも、何かもかもが謎のまま物語が進みます。
次の章では、物語の視点は少女に移るのですが、その後も結局その少女が何者なのか、はっきりしないまま次々とストーリーは展開していきます。
その謎の答えを欲したまま、ページをめくる手が止められないのは、完全に著者の術中にはまっている私です![[たらーっ(汗)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/163.gif)
米軍と密接な関係がありそうな謎の組織や、米軍そのものが登場するのはミリタリーとは縁遠い彼女の作品では珍しいです。
そのためか、あまりにも整合性の欠く場面も描かれているのが時々気になりました。
例えば、少女が軽空母で搬送されている場面では、搭載機の数から空母の種類まで言い当てるほど軍事知識にも精通しているはずなのに、核ミサイルを解体するシーンでは現実では絶対にあり得ないセキュリティ体制や施設構造に簡単に受け入れているのは興醒めしちゃいます。
そもそも特殊能力を用いて直接手を触れることなく核ミサイルを解体するなんて![[がく~(落胆した顔)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/142.gif)
だったら手っ取り早くロボットアームか何か使うでしょうに。。。
ネタばれになるから、結末には触れられませんが、そんな突拍子もない展開を持ち出した割には、まぁ無理やり何とか納得できそうな話しにまとめたので個人的にはいいですけどミリタリー好きは失笑でしょうね![[あせあせ(飛び散る汗)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/162.gif)
謎を解明するために・・・と最後まで読み終えて
またまた恩田作品らしさが爆発。
あの、序盤から中盤に、そしてラストに向かってものすごく面白くて、ぐいぐい引き込まれるのに最後の最後で、「えっ!これで終わり!?」という突き放された感じ。
「ここまで盛り上げておいて、あっけない突き放され方はないだろう」と感じる人もいるとは思います。
でも、そこが恩田作品の魅力のひとつでもあるんです。
私には、これが恩田作品がやめられない理由のひとつです(変態か
)
まずは最初の章では、謎めいた男性の視点で何らかの任務を遂行するためにとあるドクターを探し出していくのですが、任務の概要も、なぜそのドクターを狙うのかも、そしてその途中で出会う少女が何者なのかも、何かもかもが謎のまま物語が進みます。
次の章では、物語の視点は少女に移るのですが、その後も結局その少女が何者なのか、はっきりしないまま次々とストーリーは展開していきます。
その謎の答えを欲したまま、ページをめくる手が止められないのは、完全に著者の術中にはまっている私です
米軍と密接な関係がありそうな謎の組織や、米軍そのものが登場するのはミリタリーとは縁遠い彼女の作品では珍しいです。
そのためか、あまりにも整合性の欠く場面も描かれているのが時々気になりました。
例えば、少女が軽空母で搬送されている場面では、搭載機の数から空母の種類まで言い当てるほど軍事知識にも精通しているはずなのに、核ミサイルを解体するシーンでは現実では絶対にあり得ないセキュリティ体制や施設構造に簡単に受け入れているのは興醒めしちゃいます。
そもそも特殊能力を用いて直接手を触れることなく核ミサイルを解体するなんて
だったら手っ取り早くロボットアームか何か使うでしょうに。。。
ネタばれになるから、結末には触れられませんが、そんな突拍子もない展開を持ち出した割には、まぁ無理やり何とか納得できそうな話しにまとめたので個人的にはいいですけどミリタリー好きは失笑でしょうね
謎を解明するために・・・と最後まで読み終えて
またまた恩田作品らしさが爆発。
あの、序盤から中盤に、そしてラストに向かってものすごく面白くて、ぐいぐい引き込まれるのに最後の最後で、「えっ!これで終わり!?」という突き放された感じ。
「ここまで盛り上げておいて、あっけない突き放され方はないだろう」と感じる人もいるとは思います。
でも、そこが恩田作品の魅力のひとつでもあるんです。
私には、これが恩田作品がやめられない理由のひとつです(変態か
格闘するものに○ [三浦しをん]
『格闘するものに○』
三浦しをん 著
名前は何度か聞いたことのある作家さんでしたが、たまたま図書館で著作を見かけたので、何の予備知識もないまま読んでみることにしました。
著者のデビュー作である本書。
文系女子が就職活動をしている姿を書き取ったモノという説明も成り立ちますが、やはりタイトルが語るように、学生(子供)が社会に出る(大人になる)タイミングで社会の仕組みや、世の不条理、一般的にフツーとされる姿に、違和感を覚え彼女なりの闘いの日々を綴った物語です。
かと言って、別に世の中へ真っ向から対立するほどの情熱もなく、自分が感じる違和感を自分なりに咀嚼しながら、淡々とその気持ちを整理している。。。
そんな感じですね。
多くの学生は画一的な就職活動を通じて、日本社会でフツーとされる姿を刷り込まれ型にはまって社会人になります。
でも主人公のようにそれに違和感や嫌悪感を感じる人も多いでしょうから同世代の読者にはとても共感しやすい物語なんだろうと感じながら読みました。
つまり私自身は感情移入はできなかったということなんですけどね![[あせあせ(飛び散る汗)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/162.gif)
私は平凡なサラリーマンなので、世間一般からみると画一的な日本社会で生きる人間の典型に当てはまると思っています。
でも、そんなのはスタイルだけの一面的な生き方だけを切り取った話しで、価値観や幸福の源はそれなりに個性的です。
例えば今の苦しみから逃げたり、未来に絶望して死ぬのはイヤだけど「あまりにも今が平凡な幸せの絶頂にいるので、このまま幸せを感じたまま今すぐ苦しみなく死ねたら最高だろうなぁ。。。」なんて、ふと考えてしまうのは標準規格からはかけ離れていると認識しています。
こんなことを真剣に考えているのはかなり少数派でしょう。
閑話休題
とりあえず私は私なりに自分に折り合いをつけて生きているのだと思います。
だから今の日本社会の基準で平凡な幸せをつかんでいる人、それを望んでいる人たちのことも当然悪いとは思いません。
もちろん本書の主人公のように、そういう世の中の当たり前を居心地悪く感じることも、それぞれの価値観なので良いと思います。
ちょっと一般社会で生きている人間たちのことを、画一的に見すぎているなぁ。。。
と感じなくはないですが、まぁ社会経験がなければそれも仕方ないでしょうし、あまりに達観しすぎていても、人間として面白みがないのでOKでしょう。
それこそ世間一般のフツーの大人から主人公を見れば、「甘い考えの子供が・・・」とか「世間のこと何もわかっていない・・・」とか「そのうち後悔する・・・」などと、いくらでも説教したくなる人は多いと思います。
しかしそれこそ、何かを得るためには、何かを捨てることに他ならないことが分かったうえで、その時の自分自身の価値基準で熟考して得た結論であれば他人がとやかく言う必要はないし、そんなことを言うのは野暮ってもんです。
自分で思考錯誤しながら答えを見つけ、それに基づき行動できる。
それが私の考える大人の定義です。
そういう意味では彼女は立派に大人になったんだと思います。
著者が若い世代から人気が出るのは分かるような気がします。
本当は私が感じるよるよりも、もっと繊細な部分で共感を生んでいるのかもしれないですけどね。
文体も読みやすいし、読後感も決して悪くはないので、もう少し著者の作品を読んでみようかな・・・とは感じました。
最後にどうでもいいことですが。。。
草思社から出版された本書で、「丸川書店」「K談社」と「集A社」を登場させ一方だけ詰るようなエピソードを盛り込むのはどうなんでしょう![[あせあせ(飛び散る汗)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/162.gif)
著者は「K談社」に深い恨みでもあるのでしょうか?
三浦しをん 著
名前は何度か聞いたことのある作家さんでしたが、たまたま図書館で著作を見かけたので、何の予備知識もないまま読んでみることにしました。
著者のデビュー作である本書。
文系女子が就職活動をしている姿を書き取ったモノという説明も成り立ちますが、やはりタイトルが語るように、学生(子供)が社会に出る(大人になる)タイミングで社会の仕組みや、世の不条理、一般的にフツーとされる姿に、違和感を覚え彼女なりの闘いの日々を綴った物語です。
かと言って、別に世の中へ真っ向から対立するほどの情熱もなく、自分が感じる違和感を自分なりに咀嚼しながら、淡々とその気持ちを整理している。。。
そんな感じですね。
多くの学生は画一的な就職活動を通じて、日本社会でフツーとされる姿を刷り込まれ型にはまって社会人になります。
でも主人公のようにそれに違和感や嫌悪感を感じる人も多いでしょうから同世代の読者にはとても共感しやすい物語なんだろうと感じながら読みました。
つまり私自身は感情移入はできなかったということなんですけどね
私は平凡なサラリーマンなので、世間一般からみると画一的な日本社会で生きる人間の典型に当てはまると思っています。
でも、そんなのはスタイルだけの一面的な生き方だけを切り取った話しで、価値観や幸福の源はそれなりに個性的です。
例えば今の苦しみから逃げたり、未来に絶望して死ぬのはイヤだけど「あまりにも今が平凡な幸せの絶頂にいるので、このまま幸せを感じたまま今すぐ苦しみなく死ねたら最高だろうなぁ。。。」なんて、ふと考えてしまうのは標準規格からはかけ離れていると認識しています。
こんなことを真剣に考えているのはかなり少数派でしょう。
閑話休題
とりあえず私は私なりに自分に折り合いをつけて生きているのだと思います。
だから今の日本社会の基準で平凡な幸せをつかんでいる人、それを望んでいる人たちのことも当然悪いとは思いません。
もちろん本書の主人公のように、そういう世の中の当たり前を居心地悪く感じることも、それぞれの価値観なので良いと思います。
ちょっと一般社会で生きている人間たちのことを、画一的に見すぎているなぁ。。。
と感じなくはないですが、まぁ社会経験がなければそれも仕方ないでしょうし、あまりに達観しすぎていても、人間として面白みがないのでOKでしょう。
それこそ世間一般のフツーの大人から主人公を見れば、「甘い考えの子供が・・・」とか「世間のこと何もわかっていない・・・」とか「そのうち後悔する・・・」などと、いくらでも説教したくなる人は多いと思います。
しかしそれこそ、何かを得るためには、何かを捨てることに他ならないことが分かったうえで、その時の自分自身の価値基準で熟考して得た結論であれば他人がとやかく言う必要はないし、そんなことを言うのは野暮ってもんです。
自分で思考錯誤しながら答えを見つけ、それに基づき行動できる。
それが私の考える大人の定義です。
そういう意味では彼女は立派に大人になったんだと思います。
著者が若い世代から人気が出るのは分かるような気がします。
本当は私が感じるよるよりも、もっと繊細な部分で共感を生んでいるのかもしれないですけどね。
文体も読みやすいし、読後感も決して悪くはないので、もう少し著者の作品を読んでみようかな・・・とは感じました。
最後にどうでもいいことですが。。。
草思社から出版された本書で、「丸川書店」「K談社」と「集A社」を登場させ一方だけ詰るようなエピソードを盛り込むのはどうなんでしょう
著者は「K談社」に深い恨みでもあるのでしょうか?
親指の恋人 [石田衣良]
『親指の恋人』
石田衣良 著
プロローグは、とある若い男女の無理心中の新聞記事
物語はその男女の出会いのシーン(心中のわずか3か月前)から始まります。
つまり、読者はこの男女の恋の結末を知らされたうえでストーリーを追うこととなります。
主人公の男性は、外資系投資会社の社長の息子。
名の知れた大学に在籍し、自宅は六本木ヒルズの高層マンション。
何不自由ない生活をしているものの、それが故に何も満たされない空虚を抱きつつ毎日を過ごしている。
女性は高卒でパン工場の非正規社員で働く貧しい生活を送る。
薄給の非正規社員では満足な暮らしも将来への希望も持てないので、夜は出会い系サイトでサクラのバイトして、いつかそんな生活を抜け出すために大学進学のための資金を貯めている。
本来であれば決してすれ違うことのない男女が出会い系サイトを通じて偶然知り合い、いつしか惹かれあっていく・・・
男性は幼いころ母親が自殺し、その最期の姿を最初に見つけた経験があり、女性はだらしない父親の借金癖のために幾多の苦しみを味わって育っている。
全く住む世界が違う二人だが、互いに親に対する不満を持ち、自分の悩み苦しみを吐露できる唯一の特別な存在として求めあうことになります。
しかし、そんな二人には当然のごとく親の反対をはじめとする数々の困難が立ちはだかります。
書いているだけで、なんか陳腐な三流小説のあらすじですよねー![[あせあせ(飛び散る汗)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/162.gif)
これをベストセラー作家「石田衣良」が料理すると・・・
と、いうのを期待して読み進めたのですが全然ダメ![[ふらふら]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/144.gif)
ワクワク、ドキドキなんてこともなく、感情移入できるほどのリアリティもなく冷めた目で、淡々とページを捲るだけで最後まで読みました。
主人公たちが自己中心的で、単なるわがままな甘えた人間で、勝手に世を儚んで心中に向かって進んでいるだけに感じたのは私が頭の固い大人の常識に捕らわれているから?
せめて最初に結末を明かされていなかったら、奇跡のような未来への希望に縋りつきながら読むことができたと思います。
結果として心中を迎えたとしても、主人公たちと同じ目線でその過程を追うことができたと思うので、物語の構成が私の読書スタイルの好みに合わなかったのでしょう。
どうも最近の石田衣良作品は読みごたえを感じませんね。。。
読者に迎合しているというか、「きっと、こういうのが石田作品の購買層にはウケがいいだろう」
と勝手に思い描いて、それ以上の冒険をしていないような感じがして寂しいです。
今ドラマ化されている『美丘』を読んだときにも同じようなことを感じました。
プロットも人物造形も文章も浅さを感じずにはいられません。
極端にいえば「どうせお前らはこんな程度の内容で満足するだろう」てな感じで見下されている気分。
IWGPの頃のようなワクワク感や想定外の喜びや感動を求めるのは、もう無理なんでしょうか![[もうやだ~(悲しい顔)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/143.gif)
時々バラエティ番組で石田氏を見かけると、余計に落胆します。
石田衣良 著
プロローグは、とある若い男女の無理心中の新聞記事
物語はその男女の出会いのシーン(心中のわずか3か月前)から始まります。
つまり、読者はこの男女の恋の結末を知らされたうえでストーリーを追うこととなります。
主人公の男性は、外資系投資会社の社長の息子。
名の知れた大学に在籍し、自宅は六本木ヒルズの高層マンション。
何不自由ない生活をしているものの、それが故に何も満たされない空虚を抱きつつ毎日を過ごしている。
女性は高卒でパン工場の非正規社員で働く貧しい生活を送る。
薄給の非正規社員では満足な暮らしも将来への希望も持てないので、夜は出会い系サイトでサクラのバイトして、いつかそんな生活を抜け出すために大学進学のための資金を貯めている。
本来であれば決してすれ違うことのない男女が出会い系サイトを通じて偶然知り合い、いつしか惹かれあっていく・・・
男性は幼いころ母親が自殺し、その最期の姿を最初に見つけた経験があり、女性はだらしない父親の借金癖のために幾多の苦しみを味わって育っている。
全く住む世界が違う二人だが、互いに親に対する不満を持ち、自分の悩み苦しみを吐露できる唯一の特別な存在として求めあうことになります。
しかし、そんな二人には当然のごとく親の反対をはじめとする数々の困難が立ちはだかります。
書いているだけで、なんか陳腐な三流小説のあらすじですよねー
これをベストセラー作家「石田衣良」が料理すると・・・
と、いうのを期待して読み進めたのですが全然ダメ
ワクワク、ドキドキなんてこともなく、感情移入できるほどのリアリティもなく冷めた目で、淡々とページを捲るだけで最後まで読みました。
主人公たちが自己中心的で、単なるわがままな甘えた人間で、勝手に世を儚んで心中に向かって進んでいるだけに感じたのは私が頭の固い大人の常識に捕らわれているから?
せめて最初に結末を明かされていなかったら、奇跡のような未来への希望に縋りつきながら読むことができたと思います。
結果として心中を迎えたとしても、主人公たちと同じ目線でその過程を追うことができたと思うので、物語の構成が私の読書スタイルの好みに合わなかったのでしょう。
どうも最近の石田衣良作品は読みごたえを感じませんね。。。
読者に迎合しているというか、「きっと、こういうのが石田作品の購買層にはウケがいいだろう」
と勝手に思い描いて、それ以上の冒険をしていないような感じがして寂しいです。
今ドラマ化されている『美丘』を読んだときにも同じようなことを感じました。
プロットも人物造形も文章も浅さを感じずにはいられません。
極端にいえば「どうせお前らはこんな程度の内容で満足するだろう」てな感じで見下されている気分。
IWGPの頃のようなワクワク感や想定外の喜びや感動を求めるのは、もう無理なんでしょうか
時々バラエティ番組で石田氏を見かけると、余計に落胆します。
特命 [麻生幾]
『特命』
麻生幾 著
洞爺湖サミットを数日後に控えた成田空港で偽造パスポートで入国しようとした外国人が謎の言葉を残して変死した。
その言葉はかつて赤軍ハンターたちが活躍していた時代の海外特別協力者とその管理者の名前。
一人の警察庁キャリア官僚が警察庁警備局長呼び出され、この出来事がサミット警備に脅威を与えるのか調査するよう特命を受けた。
たったひとりで限られた時間で調査をする主人公。
調査を進める中でとある過去の事件が要となる。。。
探れば探るほど謎に包まれた過去と、当時の事件に携わった人間たちが不可解な言動を続ける。
最後まで意外な展開が待っているストーリーは飽きさせることなく一気に読みました。
麻生作品らしく、日本のインテリジェンスの世界にどっぷり浸かることができます。
昔はインテリジェンスを扱った小説、特に対外諜報については米英露の独壇場で私もCIAやKGB、MI5やMI6が活躍する海外小説しか読んでいませんでした。
日本は諜報機関そのものが地味だし、小説ネタにはなりにくかったのだと思います。
でも麻生作品を読むようになってから、急に日本のインテリジェンスの世界が面白く感じるようになりました。
丹念な調査取材もあるのでしょうが、日本の諜報機関が対内、対外はもちろん特殊作戦部隊の領域までアメリカの足元には遠く及ばずとも、それなりの組織、実力、実績を現実世界でも質が上がってきたことも大きな理由だと思っています。
ちょっと脇道に逸れました![[あせあせ(飛び散る汗)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/162.gif)
今回の作品ではインテリジェンスの現場の世界の臨場感もさることながらキャリア官僚の壮絶な競争社会も描かれているのが面白かったです。
警察官僚や霞が関の官僚の出世競争を描いた小説は少なくありませんが、警察庁となると更にドロドロで恐ろしいですね![[がく~(落胆した顔)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/142.gif)
扱う仕事が仕事なだけに、足の引っ張り合いも文字通り命を掛けたもの、しかも始末が悪いことに平気で現場の他人の命を掛けるのが怖い。。。
まぁ、このあたりはCIAやペンタゴンが舞台になった小説でもありがちな争いなので日本の官僚だけに限ったものじゃないのでしょう。
結末は後味悪いものですけど![[たらーっ(汗)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/163.gif)
スパイものや一風変わったミステリーが好きな人にはおすすめです![[ひらめき]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/151.gif)
麻生幾 著
洞爺湖サミットを数日後に控えた成田空港で偽造パスポートで入国しようとした外国人が謎の言葉を残して変死した。
その言葉はかつて赤軍ハンターたちが活躍していた時代の海外特別協力者とその管理者の名前。
一人の警察庁キャリア官僚が警察庁警備局長呼び出され、この出来事がサミット警備に脅威を与えるのか調査するよう特命を受けた。
たったひとりで限られた時間で調査をする主人公。
調査を進める中でとある過去の事件が要となる。。。
探れば探るほど謎に包まれた過去と、当時の事件に携わった人間たちが不可解な言動を続ける。
最後まで意外な展開が待っているストーリーは飽きさせることなく一気に読みました。
麻生作品らしく、日本のインテリジェンスの世界にどっぷり浸かることができます。
昔はインテリジェンスを扱った小説、特に対外諜報については米英露の独壇場で私もCIAやKGB、MI5やMI6が活躍する海外小説しか読んでいませんでした。
日本は諜報機関そのものが地味だし、小説ネタにはなりにくかったのだと思います。
でも麻生作品を読むようになってから、急に日本のインテリジェンスの世界が面白く感じるようになりました。
丹念な調査取材もあるのでしょうが、日本の諜報機関が対内、対外はもちろん特殊作戦部隊の領域までアメリカの足元には遠く及ばずとも、それなりの組織、実力、実績を現実世界でも質が上がってきたことも大きな理由だと思っています。
ちょっと脇道に逸れました
今回の作品ではインテリジェンスの現場の世界の臨場感もさることながらキャリア官僚の壮絶な競争社会も描かれているのが面白かったです。
警察官僚や霞が関の官僚の出世競争を描いた小説は少なくありませんが、警察庁となると更にドロドロで恐ろしいですね
扱う仕事が仕事なだけに、足の引っ張り合いも文字通り命を掛けたもの、しかも始末が悪いことに平気で現場の他人の命を掛けるのが怖い。。。
まぁ、このあたりはCIAやペンタゴンが舞台になった小説でもありがちな争いなので日本の官僚だけに限ったものじゃないのでしょう。
結末は後味悪いものですけど
スパイものや一風変わったミステリーが好きな人にはおすすめです
エンド・ゲーム(常野物語) [恩田陸]
『エンド・ゲーム(常野物語)』
恩田陸 著
とりあえず目次・・・
第一章 十二月十九日 金曜日
第二章 十二月五日 金曜日
第三章 十二月二十日 土曜日
第四章 十二月六日 土曜日
第五章 十二月二十二日 月曜日
第六章 十二月二十二日 水曜日
最初は19日から語り始めて、次の章では突然2週間前に戻る。
そして1章の翌日へと続き、再びその2週間前。
なぜか日曜日を飛ばして月曜日。。。
飛ばされた日曜日にはどんなことがあるのか?
最終章は同じ日なのに曜日が違う。
これは未来のような気がするけど、もしかしたら意外性で過去だったりして・・・
どうです?
もうこれだけでワクワクしてきませんか?
実際、この目次を見た時に私が感じたことです。
なんだかすごいミステリーが始まりそうな予感。
いかにも恩田さんらしい、読者心をくすぐる章建てです。
と、言うか目次だけでこんなにワクワクさせられたのは初めてです。
タイトルにもあるように、この物語は常野の一族の話しです。
前作とは違って、舞台は現代。
中身は。。。ぜひお読みになって楽しまれてください![[わーい(嬉しい顔)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/140.gif)
恩田陸 著
とりあえず目次・・・
第一章 十二月十九日 金曜日
第二章 十二月五日 金曜日
第三章 十二月二十日 土曜日
第四章 十二月六日 土曜日
第五章 十二月二十二日 月曜日
第六章 十二月二十二日 水曜日
最初は19日から語り始めて、次の章では突然2週間前に戻る。
そして1章の翌日へと続き、再びその2週間前。
なぜか日曜日を飛ばして月曜日。。。
飛ばされた日曜日にはどんなことがあるのか?
最終章は同じ日なのに曜日が違う。
これは未来のような気がするけど、もしかしたら意外性で過去だったりして・・・
どうです?
もうこれだけでワクワクしてきませんか?
実際、この目次を見た時に私が感じたことです。
なんだかすごいミステリーが始まりそうな予感。
いかにも恩田さんらしい、読者心をくすぐる章建てです。
と、言うか目次だけでこんなにワクワクさせられたのは初めてです。
タイトルにもあるように、この物語は常野の一族の話しです。
前作とは違って、舞台は現代。
中身は。。。ぜひお読みになって楽しまれてください
インシテミル [米澤穂信]
『インシテミル』
米澤穂信 著
求人誌で見つけた、とある実験の被験者の募集。時給は1120百円。
誤植や冗談だろうと思いながらも応募し、選考に通った12人の男女が集められたのは
暗鬼館と呼ばれる謎の建物。
ここで24時間7日間常時モニターされながら過ごすことになる。
満了すれば1800万円以上の報酬が手に入ることになるが。。。
法外な報酬の代わりに用意されたルールと実験環境は当然常軌を逸するモノ。
あり得ない設定のミステリーに感情移入しながら読み進めるのは難しいですね![[たらーっ(汗)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/163.gif)
当初は主人公の視点で読み進めているのに、主人公が暗鬼館に来る前から知っていたメンバーが終盤になって明かされたりするので、読み手としてはどこから物語の全体像を眺めて、なぞ解きをすれば良いのか戸惑いました。
ミステリーの分野としては本文でも触れられているとおり「クローズドサークル」ものなのですが、ちょっと強引すぎる設定と、変なルールのおかげで中途半端な縛りを設けたのが余計に現実感を失わせているのが残念。
作中に古典ミステリーを織り交ぜて、登場人物もミステリー好きという設定を盛り込んだにも関わらず、そこはあえて重視せずにストーリーを進めているのが、余計に違和感を感じたのかも。
違和感と言えば・・・
表紙のイラストとストーリーのギャップも大きかったかも![[ふらふら]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/144.gif)
ちなみに読み終わってから知ったのですが最近映画化が発表された作品みたいです。
上手に映像化すれば面白い作品に仕上がるとは思いますが、かなりハードルは高いと思います。
いかに非現実的で理不尽な状況へ観客を引きずり込むことができるのかにかかっているでしょう。
ちょっとでも醒めた目で観られたら面白みが一気に失せてしまいますから。。。
ただラストシーンは、確実に続編が作れる終わり方なので、映画化の際にはそこを意識するでしょうね。
米澤穂信 著
求人誌で見つけた、とある実験の被験者の募集。時給は1120百円。
誤植や冗談だろうと思いながらも応募し、選考に通った12人の男女が集められたのは
暗鬼館と呼ばれる謎の建物。
ここで24時間7日間常時モニターされながら過ごすことになる。
満了すれば1800万円以上の報酬が手に入ることになるが。。。
法外な報酬の代わりに用意されたルールと実験環境は当然常軌を逸するモノ。
あり得ない設定のミステリーに感情移入しながら読み進めるのは難しいですね
当初は主人公の視点で読み進めているのに、主人公が暗鬼館に来る前から知っていたメンバーが終盤になって明かされたりするので、読み手としてはどこから物語の全体像を眺めて、なぞ解きをすれば良いのか戸惑いました。
ミステリーの分野としては本文でも触れられているとおり「クローズドサークル」ものなのですが、ちょっと強引すぎる設定と、変なルールのおかげで中途半端な縛りを設けたのが余計に現実感を失わせているのが残念。
作中に古典ミステリーを織り交ぜて、登場人物もミステリー好きという設定を盛り込んだにも関わらず、そこはあえて重視せずにストーリーを進めているのが、余計に違和感を感じたのかも。
違和感と言えば・・・
表紙のイラストとストーリーのギャップも大きかったかも
ちなみに読み終わってから知ったのですが最近映画化が発表された作品みたいです。
上手に映像化すれば面白い作品に仕上がるとは思いますが、かなりハードルは高いと思います。
いかに非現実的で理不尽な状況へ観客を引きずり込むことができるのかにかかっているでしょう。
ちょっとでも醒めた目で観られたら面白みが一気に失せてしまいますから。。。
ただラストシーンは、確実に続編が作れる終わり方なので、映画化の際にはそこを意識するでしょうね。
空の中 [有川浩]
『空の中』
有川浩 著
四国沖の高高度で相次いで起きた飛行機事故
その原因究明にあたる技術者と、その事故を間近で目撃したパイロット、そして事故で亡くなったパイロットの子供、彼らを中心に物語が進んでいきます。
事故原因その大元になったモノについて触れないとレビューは書きにくいのですが、、、
ネタばれ的な部分もあるから、そこには触れずにおきます。
その部分に触れない範囲で、この物語の主題を考えると
私には「人間は過ちを犯す生き物だが、それとどう折り合うのか」ということが、ひとつのテーマであったように感じました。
これは深堀りすれば、これはかなり深淵なテーマになると思います。
ただ作中では、深くなり過ぎないように宮じぃという人生経験豊富な老人の智を登場させ、彼の言葉で迷える子供たちを救っていきます。
「起きてしまったことは起きてしまったこととして受け入れるしかない」
そんな当たり前のことを、朴訥な土佐弁で語り宮じぃが、この物語の真の要であったと思います。
有川作品で忘れてはならないのが、不器用な恋愛ですけど、もちろんこの作品でもアフターバーナーの如く描かれています![[揺れるハート]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/137.gif)
まだ実際の日本には女性の戦闘機パイロットは居ないようですが、がさつで、真っ直ぐで、初心なこんなパイロットが居たら面白いですね。
対して男性技術者の方は、包容力ありすぎ![[わーい(嬉しい顔)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/140.gif)
そりゃあ、あんなに優しくて、細やかな気がきいて、芯は強くて、それでいて親しみやすい、おちゃらけた言動ができるオトコだったら、誰でも惚れるでしょう。
あと何気にカッコ良すぎるのが、冒頭の事故で亡くなった3佐。
有川さん、良いオトコ描きすぎ![[わーい(嬉しい顔)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/140.gif)
有川浩 著
四国沖の高高度で相次いで起きた飛行機事故
その原因究明にあたる技術者と、その事故を間近で目撃したパイロット、そして事故で亡くなったパイロットの子供、彼らを中心に物語が進んでいきます。
事故原因その大元になったモノについて触れないとレビューは書きにくいのですが、、、
ネタばれ的な部分もあるから、そこには触れずにおきます。
その部分に触れない範囲で、この物語の主題を考えると
私には「人間は過ちを犯す生き物だが、それとどう折り合うのか」ということが、ひとつのテーマであったように感じました。
これは深堀りすれば、これはかなり深淵なテーマになると思います。
ただ作中では、深くなり過ぎないように宮じぃという人生経験豊富な老人の智を登場させ、彼の言葉で迷える子供たちを救っていきます。
「起きてしまったことは起きてしまったこととして受け入れるしかない」
そんな当たり前のことを、朴訥な土佐弁で語り宮じぃが、この物語の真の要であったと思います。
有川作品で忘れてはならないのが、不器用な恋愛ですけど、もちろんこの作品でもアフターバーナーの如く描かれています
まだ実際の日本には女性の戦闘機パイロットは居ないようですが、がさつで、真っ直ぐで、初心なこんなパイロットが居たら面白いですね。
対して男性技術者の方は、包容力ありすぎ
そりゃあ、あんなに優しくて、細やかな気がきいて、芯は強くて、それでいて親しみやすい、おちゃらけた言動ができるオトコだったら、誰でも惚れるでしょう。
あと何気にカッコ良すぎるのが、冒頭の事故で亡くなった3佐。
有川さん、良いオトコ描きすぎ
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